事業紹介
徳島型テレワークの提案
課題と解決策
徳島県の山間・過疎地域にサテライトオフィスを開設している都市部の企業に対して,テレワーク環境の調査を実施したところ,大半の企業では,個人での利用を想定したWebメールやSkype等のツールを利用しており,セキュリティ対策や機密保護が脆弱な環境で,テレワークを実施していることが明らかになった。
また,テレワーク業務に利用するPCのソフトウェアの互換性への配慮,複数のツールを組み合わせた煩雑な運用など,企業側に一定のITリテラシーが求められる等の課題点がある。
より手軽に,安心・安全なテレワーク環境を提供する仕組みとして,本事業で構築する「テレワーククラウドパッケージ」を活用し,この課題を解決したいと考えている。
一方,テレワーク推進の議論は「目の前の仕事をどのようにテレワークに移行するのか」「どういったツールを用いるのか」等の方法論に終始していることが多いと感じている。
テレワークを次世代の就業基盤として,認知・浸透するためには,テレワーカーの職業教育(心構え・基礎知識・職業意識向上)が重要である。
本法人が,ICT職業訓練講習会やe-ラーニングシステムによる在宅研修を通して培った専門性の高いテレワーカーを育成するノウハウを活かし,啓発をしていきたいと考えている。
上記の取り組みを通して,サテライトオフィス先進県としての我が県の特色や,テレワーカーの職業教育を取り入れた「徳島型テレワーク」を創出・啓発する。
実証内容
- 徳島県内に進出している,サテライトオフィス設置企業(27社)に対して,テレワーククラウドパッケージの説明会と導入提案を行う
- 導入が実現した企業とのコラボレーションを綿密に行い,必要に応じて,テレワーククラウドパッケージのカスタマイズを施し,サテライトオフィスの共通仕様を確立する。
- 都市部・県外企業を対象に,「お試しテレワークプログラム」を提案する。具体的には,類型Dテレワーク実証の一環で行う営業活動で,ふるさとテレワークに関心を示した都市部・県外企業に声がけをして,とくしまテレワークサポートセンターの「ワークスペース」「教育施設」「宿泊施設(整備済みの空き家)」を開放し,短期間,鳴門市で,本社の仕事をテレワークで試行する機会を提供するプログラムである。
実証地域
とくしまテレワークサポートセンター
(旧鳴門市立川崎小学校,徳島県鳴門市大麻町川崎394番地)
JCI鳴門UPセンター
(徳島県鳴門市大麻町大谷字井利の肩17-2)
実施スケジュール
11月~12月末 | 説明会・導入提案 |
28年1月~1月末 | テレワーククラウドパッケージのカスタマイズ |
12月~28年1月末 | お試しテレワークプログラムの実施 |
体制図
